霊芝製品の選び方

~市場にあふれる霊芝製品。何を基準に選ぶべき?~

製品の歴史=信頼性

霊芝製品の選び方 古書と万里の長城の写真

霊芝製品を選ぶときに、最も優先順位を高くおきたい基準が、その製品の「歴史」です。同じ人、同じ会社が研究開発を続けているのであれば、その初代製品からの歴史・・・その歴史イコール、信頼性と言って良いと思います。なぜなら、その歴史が長ければ長いほど、その間に製品を試した人が多くいるわけで、試した人に何か悪影響があったり、もしくは全く効かなかったりしていたら、今現在、製品は存在していないはずだからです。

霊芝自体、その歴史は中国にて2000年以上古くから珍重されてきていました。しかし、人工栽培が可能になって、今のような製品化が進んだのは、1980年代からです。その初期の頃から一貫して霊芝に携わってきている企業は信頼おける企業の可能性が高く、反対に、まだ数年しか歴史が無い企業もしくは製品は、まだ人間に試され始めてからの歴史が浅いため、何が起こるかは未知数と言えます。

臨床データの有無

霊芝製品の選び方 臨床データのイメージ写真

一昔前までは薬事法も今より厳しくなかったため比較的自由に、「この製品は○○の病気に効きます」「これで□□が治ります」という宣伝文句が見られていました。しかし今、健康食品でそのような宣伝をしてしまうと、すぐに逮捕されてしまいます。

信頼できる製品かの見極め方として、動物実験にせよ、人による臨床試験にせよ、当該製品を使用した実験をしているか、ということがあります。霊芝であれば、霊芝一般の実験結果が良かったとしても、実際に使用される原料や加工方法などで、その効能・効果は全く違うものになってしまう可能性があるからです。しかし、例え臨床試験を行っていたとしても、その結果○○に効果があります、とは製品に書けないため、私たちの目に触れる形でこれらの実験結果が発表されているケースはあまりありません。どうしても確認したいという場合は、販売店や販売元に直接問い合わせると良いでしょう。

やはり大手メーカー製がいいの?

霊芝製品の選び方 健康食品のイメージ写真

霊芝に限らず、すべての健康食品にとって「どこが作っているのか?」ということはとても重要です。液晶テレビを買おうとしたときに、大手ブランドの製品と全く知らない会社の製品だったら、信頼性があるのはどちらでしょうか?しかし、健康食品に関しては、大きい会社の製品だから安全、安心ということは、一概には言えません。

皆さんが良く目にするテレビCMや新聞広告、雑誌の広告や薬局のポスター、これら全てに、かなりのお金がかかっています。大きな企業ほど、この広告宣伝に力を入れて、顧客層への刷り込みを行います。ここまでお金をかけるためには、どこかでコストを削減しなくてはいけないはずなのです。では、そのしわ寄せはどこに行くのでしょうか?そう、原料です。原料は、加工さえしてしまえば、素人には見分けがつかなくなります。

会社の大きさが信頼性にあまり関係しないと言いましたが、あまりにも情報が無い会社というのも、正直、信頼できるかわかりません。全く名前を知らない会社であれば、まずはHP(ホームページ)を探してみましょう。HPが無いのは少し不安です。HPがあり、会社概要ページに、しっかりと所在地や代表者名、設立年月日などの情報がのっている会社は比較的信頼できます。また、事業内容の記載があれば、その内容に統一性があるかを見てみましょう。例えば、霊芝を扱っていて、他にも化粧品から雑貨、機器など様々なものを販売しているような会社は、自分達で作っていないか、そこまで研究開発などに力をいれていないかのどちらかだと思われます。

会社がわかったら、その製品を誰が開発したのか、情報を集めてみましょう。会社が研究室を持っていて、そこで開発されたということであれば、特定の個人名は出てこないかもしれません。それはそれで、例えば霊芝製品であれば、なぜ霊芝なのか、何年の歴史があるのか、等が書かれていると、納得感が高まります。また、最近は、~医学博士とか、~病院の医者・・・というような人がHPに登場するケースが多いですが、たまに、名前だけ借りていて、本当は全く研究開発に携わっていないということもあります。登場している人が本当に専門なのか、そこはしっかりと見極めましょう。その人のプロフィールが確認できて、研究分野がしっかり製品にマッチしているということであれば、非常に信頼のおける製品だと言えます。

製造工程における見極めポイント3つ

霊芝製品の選び方 霊芝の写真

1.原料
それぞれのメーカーがどのように原料を仕入れているかを一般ユーザーの立場から確認することは非常に困難ですが、原料として仕入れて自社で加工しているかどうか、そして原料は無農薬のものを使用しているか、は確認したいポイントです。

2.霊芝の使用部位
陳瑞東先生が著書の中で述べていたように、生薬などは、自然のままで服用するのが最も望ましいため、特定の部位だけを使用していたりする製品は、どこまで効能を期待できるかは疑問です。

3.抽出方法
原料をそのまま砕いて粉末化して販売すれば、一番コストがかからずに大量の商品を作れます。しかし、これでは身体に吸収されにくいですし、実際に必要量を摂取するには、大量の粉末を飲み込まなくてはならなくなります。やはり、昔ながらの「煎じる」という方法に即した水抽出、そして昨今、水とは違う成分を抽出できるということで注目されつつあるアルコール抽出などを利用して、その抽出エキスを元に製品を作っていることが最低条件と言えるでしょう。